こんなに起きている!愛知県の犯罪
毎日、テレビや新聞ではさまざまな犯罪ニュースが飛び交っています。
そしてそれは、決して「対岸の火事」ではありません。愛知県内では一体どれほどの犯罪が発生しているのか……?
こちらでは、その現実をご紹介します。
愛知県の犯罪情勢
愛知県内で起きている刑法犯認知件数は、平成15年に225,706件という戦後最多件数を出したのをピークに年々減少しています。
その結果、9年後の平成24年には104,984件と半減し、数値面から見ると治安が回復していきていることがわかります。
しかし、発生している犯罪の内容を追究すると、「住宅対象侵入盗」や「自転車盗」といった住民に密着した犯罪については、依然として多発しているのが現状です。
日々の生活においては、まだまだ不安はぬぐえません。
都道府県 | 刑法犯総数 | ||||
認知件数 平成24年 1~12月 |
順位 | 総人口 平成24年 10/1現在 |
認知件数との 人口比率(%) |
順位 | |
東京 | 172,385 | 1 | 13,230,000 | 1.30 | 6 |
大阪 | 146,966 | 2 | 8,856,000 | 1.66 | 1 |
愛知 | 104,984 | 3 | 7,427,000 | 1.41 | 3 |
埼玉 | 93,157 | 4 | 7,212,000 | 1.29 | 7 |
千葉 | 80,802 | 5 | 6,195,000 | 1.30 | 5 |
神奈川 | 76,511 | 6 | 9,067,000 | 0.84 | 24 |
兵庫 | 75,642 | 7 | 5,571,000 | 1.36 | 4 |
福岡 | 72,240 | 8 | 5,085,000 | 1.42 | 2 |
北海道 | 45,489 | 9 | 5,460,000 | 0.83 | 27 |
茨城 | 36,873 | 10 | 2,943,000 | 1.25 | 8 |
この表から見ると、愛知県の刑法犯総数は国内の47都道府県の中でも第3位と、非常に高いことがわかります。
また、人口比率から見ても同じく3位。残念ながら「犯罪の多い土地」であるのが現実なのです。
- 刑法犯認知件数とは……
- 刑法犯とは、刑法、および暴力行為等処罰刑・爆発物取締罰則・組織犯罪処罰法などといった法律に規定されている、殺人・強盗・放火・暴行・傷害・窃盗などの犯罪の総称。
認知件数とは、警察等の捜査機関によって、これらの犯罪が認知された件数のこと。
空き巣、忍込み、居空きでの窃盗発生状況
愛知県内における平成24年中の空き巣、忍込み、居空き(いあき:家人が在宅している間に隙をついて屋内に侵入し、金品などを盗むこと)などの住宅対象侵入盗の発生件数は、なんと7,205件。これは前年と比較して、129件(1.8%)も増加しています。
その内訳は次のとおりです。
侵入手口 | ||
1位 ガラスを破って侵入 | 4,066件 | |
その他、無締り箇所からの侵入も多数 | 1,966件 | |
被害について | ||
被害総額 | 33億5,500万1,000円 | |
1件あたり、約46万6,000円 | ||
内、現金被害 | 12億3,827万5,000円 | |
1件あたり、約17万2,000円 |
自動車盗の発生状況
愛知県内における平成24年中の自動車盗の発生件数は、3,186件。これは前年と比較すると、1,840件(36.6%)も減少していますが、全国順位を見てみると5年連続のワースト1位となっています。
その内訳は次のとおりです。
発生場所 | ||
1位 駐車場 | 1,342件 | |
その他、住宅での発生も多数 | 1,176件 | |
被害について | ||
被害総額 | 54億6,919万5,000円 | |
1件あたり、約171万7,000円 |
愛知県の犯罪状況は減少傾向にあるもののまだまだ多い状況です。
一般家庭への防犯カメラの設置などセキュリティ強化はもちろんのこと、自治会や町内会、街全体で防犯意識を高めると犯罪を減少させ安全なまちづくりが出来るのではないのでしょうか。